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【足尾マラニック Vol.1からの続きです】

IMG_2468000.JPG程良く二日酔いの翌日は「寝釈迦ハイキング」。
実はここを車で通る度に気になっていたので結構嬉しい。
駐車場へ着くと沢の音が。
沢で冷たい水をペットボトルに詰め、いざ出発。

袈裟丸山への登山道を登っていきます。
いきなり急勾配の坂道。走ってみるとすぐに酒臭い汗が出てきた。IMG_2448000.JPG

トレイルコースは走る人、歩く人と自然と分かれ、自分は小一時間トレイルを歩く人。
途中トレイルの脇には小さなきれいな小花が数多く咲いて癒されました。
(何て言う名前だろう?)

結構しんどい登山道をゆっくりゆっくり登ってようやく寝釈迦に到着。 
IMG_2462000.JPG
【看板案内】
ここの袈裟丸山中腹のみかげいしの岩場に浮き彫りされた寝釈迦像は、北を枕に西方を向き、右わきを下にして横たわっています。
この寝釈迦像がいつ、誰によって作られたかは不明で、弘法大師説・勝道上人説などがあり又徳川時代に足尾銅山に送り込まれ病死した多くの囚人の菩提を弔うために刻まれたとも言われ、この地で静かに時の流れを見つめています。

この看板案内から銅山に連れてこられた囚人の珪肺症という不治の災害疾病の怖さも読みとれます。
実は私は主として足尾銅山での珪肺患者の収容所として国が設立した病院に数年勤めておりました。
そこで体験したことを思い出すと、足尾銅山の負の遺産に感慨深いものがあります。

IMG_2479000.JPG あれ、人数が足りない!と思ったら先に行っているはずのトレイルラン組が…。どうやら普通のトレイルでは物足りなく、アドベンチャーコースへ進んだようだ。

寝釈迦の近くの沢で武勇伝を聞きましたが相当のアドベンチャーコースだったらしい。
 IMG_2464000.JPG
下りは途中走ったりしながらサクサク。
二日連チャンの山走り(歩き)で慣れない人は結構疲れたのでは?でも山の楽しさは満喫出来ましたよね? 

疲れた後はサンレイク草木湖で汗を流し、蕎麦を頂き解散。
とても充実した2日間でした。
 
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6/2-3はチームぐんたまの公式行事の新緑の緑がまぶしい「足尾マラニック」
IMG_2246000.JPG

4月の下見の際にはまだ緑もなく寂しい雰囲気でしたが、初夏を迎え緑化運動の成果が出てきたのか山は新緑で清々しく、天気は晴れ渡り最高のマラニックを満喫しました。
 
10:30かじか荘~11:00舟石峠~11:30備前館山山頂~12:00舟石峠~12:30銅親水公園(昼食)/13:30~14:00松木大ナギ沢出会(折返)~14:40銅親水公園~15:45舟石峠~16:00かじか荘
【走行距離:26.5km、時間:3時間50分】
 
かじか荘から舟石峠までは林道は結構ハードな上りでいきなり汗だくになりました。

ようやく峠まで来るとこの先からは備前館山登山道を走ります。

トレイルを踏みしめる感触はやっぱりいい!新緑と満開のつつじがまた何とも気持ちがいい。

備前館山山頂ではヨッシー父さんからの「かりんとう」をご馳走になり、しばしすばらしい展望に浸りました。ここからはこれから向かう精錬所跡地や未だ緑のない山肌などが見えました。
山頂を後にしトレイルを下りだす。やっぱり下りは気持ちがいい。

山を走って下るのはランナーたる贅沢を味わえる瞬間と思う。
舟石峠からはずっと林道を下って赤倉まで。1日2本しか走っていないバス停、廃墟となった足尾精錬所やその宿舎跡地を見るとやはり寂しい感じが…。
IMG_2228000.JPGIMG_2172000.JPG銅親水公園で昼食。乱姫さん手作り、感動の山椒たっぷりおにぎりを頂きました。頭に残るそのうまさ!4個も頂いてしまいました。カルちょこさんのトマトもまたうまかった。

すっかり満腹で走りたくない感じだが、重い腰を上げここから日本のグランドキャニオン「松木渓谷」に向かいます。

徐々に山肌がむき出しの山々が現れてきました。植林している場所も多く見られ、以前鉱毒による被害の大きさが感じ取られます。むき出しの山肌にはもちろん土などなく緑化するにはまず土を盛る土台を作り、土を背負って山に登るようだ。完全緑化には大変な作業と長い年月が必要です。IMG_2180000.JPGIMG_2265000.JPG

走ること30分で折り返し地点に到着。今回も途中で鹿の親子を見ることが出来ました。日本のグランドキャニオンをしばし眺めた後は来た道を戻ります。

銅親水公園に着いた頃は空模様が怪しくなってきました。
ここから先は本日のメインのアップロード。

下ってきたとき良かったがこれを上るとなると…、疲れも出てきて結構厳しい。勾配も急で止まりそうになりながらもその後の「温泉とビールの」ことだけを考え踏ん張る、踏ん張る…。

ようやく舟石峠が見えた時は嬉しかった。そこからはかじか荘まで一気に下る。Tシャツ、タンパンだったため一気に下ると身体全体で温度差が感じられる。結構上ったんだなと実感しながらかじか荘に到着。
この後は温泉&宴会。

走るのも楽しいが、ぐんたまの楽しみはここからが本番のようです。
じっくり温泉に浸かって今日の疲れを癒した後はビール。

宴会の前なので控え目にと思っていたら「越乃寒梅」が出てきた。そのうまさは格別。~何でもランきちさん宅では「越乃寒梅」を料理酒に使っているらしい~

すっかりいい気分になってから宴会スタート。さて何を食べたのでしょう?覚えていません。。

IMG_2354000.JPG部屋に戻り二次会開始。
マラソン談義にお絵かきゲーム、ランきちさんの漫談もあって楽しくて頬が筋肉痛になるぐらい笑いました。ランきちさん、いつも楽しい宴会ありがとうございます。
さて何時寝たのかさっぱっり???

Vol.2へ続く
朝日新聞で発行している情報新聞「とちぎ朝日」に先日行ったレスキュー訓練の様子が掲載されましたので紹介します。 17c561cc.JPG
5/20に行った訓練ですが、非常にためになるものでした。
尾根から滑落した遭難者を救助し安全な場所まで運ぶ内容でしたが、仲間の滑落役(体重の軽い者)がリアルに滑落していく様子を見て一瞬空気が張り詰めた。
勝手が分からない。どうすればいいのか?黙り込んでもラチがあかない。「訓練だから失敗してもいいんだ、そのための訓練だ」と言われ固さがとれ動き出す。
リーダーを選定し、緊急事態発生の発声後、遭難者の介助、怪我の具合の確認、各自の装備を確認、引き上げシステムの構築、引き上げ、搬送と実際やってみると非常に難しい。
引き上げの際、私は救護者を担いで登ったが急な斜面は思うように登れない。救護者役は背中でリアルに痛いと騒ぐので力任せにも動けない。
実際の救助となると天候も良くないし状況はこれよりも悪いはず。今回教わったシステムも今になると大分忘れてしまっているし、いろんなケースに対応するには定期的に訓練が必要だと訓練を通じ参加者全員が感じました。そう、楽しく安全な山遊びをするために。
 
(記事の写真はザックを逆さにしシェリンゲで救護者と担ぎ手を固定しザイルを使い引き上げの様子。ちなみに担ぎ手は私です)
大分遅くなりましたが週末のレースです。
 
ようやくこの日が…。
楽しみにしていた「エンデュランスランOSJハコネ50K」に参加してきました。
 
IMG_1570000.JPG
今回、目標タイムは10時間以内に設定してみたが考えが甘かった。

初のトレイルレースということもあり自分の力が参加者中どの程度なのか分からず、「始めはゆっくり行けばいいや」ぐらいでスタート位置を最後方にとったのが大間違い。結局この位置が最後まで響いた気が…。
興奮しているスタート前、周りの選手の会話が耳に入ってきました「今まで最高走って10kmだよ」など。えぇ!!一瞬耳を疑った。この辺にいる人って…、何?格好はすごく…、ぇぇ??

号砲が鳴りゆっくり歩くようにスタート。縫うように前に進むがトレイルに入る手前で大渋滞が。全く動かない。終わったかな?と思うぐらいの渋滞タイムは40分以上。

ようやく登り始めても走れない、それどころか速く歩けない。1時間ぐらい経ってようやく走ったり出来るようになったが、シングルトラックはすぐ小集団になりなかなか抜けない。心拍数も落ち着かないしイライラし出す。落ち着け!
タイムはもういい。楽しもう。そう思うことにし前のランナーに付いていくことにした。IMG_2020000.JPG

景色はさすがに素晴らしい。明神ヶ岳から金時山を見ながらの下りから除々にペースがつかめてきた。

トレイルランの楽しさを感じられるようになり、このレースに参加出来ている幸せを感じられる。

金時山山頂で水とコーラを購入し、水500mlはハイドレーションに給水し、コーラをガブ飲み。富士山の景色がとても良く、しばらくゆっくりしたかったがロスタイムを少しでも縮めたかったので先を急いだ。

13:00封鎖の第一関門は11:00頃通過。シューズを脱ぎ、足を軽くマッサージ。少し食べておこうとザックからカロリーメイトやパンを出し食べたがモサモサし美味しくない。水で流し込みさっさと先を急いだ。

犬伏峠を越えた下りで最初のピンチが訪れた。下りで足をくじいたのだ。バキバキッ、変な音と共に痛みが走った。ウッ、これはやばいと思いコース脇に外れ、天を仰いでゆっくり患部の右足部を回した。あれ?回るぞ。痛みは少し残るが歩けるし、少し経つと走れるようになった。この後は細心の注意を注ぎ、勾配の急な下りはスピードを抑えた。IMG_2023000.JPG

箱根旧街道の石畳はこけそうなので抑えに抑え、その後の林道を飛ばしてみた。17:00封鎖の第二関門は15:00頃通過。17:00までゴールできるかなぁ?

スタートから既に9時間以上経過し疲れも出てきていたが前半の遅れを取り戻したくここまであまり食べていなかった。これが最悪の状況になった。

最後の難関の神山への登りで数人抜きながら登り詰めていくと身体に異変が出てきた。まずは軽い頭痛。ピークに出るまで休憩は我慢しようと踏ん張って登っていくが結構険しい。

周りのランナーは次々と脱落していくが休む勇気がなかった。そうしていると木に頭を激打した。このままではやばいと認識したのが遅かった。脇に寄って食料を食べた。寒気がし出した。

タイムを気にして山の基本をすっかり怠っていた自分に腹が立つ。ゼリーを口に入れるが胃が受け付けないので一緒に胃薬も飲んだ。

随分前に抜いてきたランナー達が追いついてきた。何とか寒気がおさまり登り始めるが視点が前にいかず木に4.5回頭を打ちサングラスが吹っ飛んだりもした。
20070529_211839751.JPG
ようやくピークまで辿りついたときに食べたものが身体に巡ったのか普通に動けるようになった。

あとは下るだけだ。山は暗くなり始めた。何とかライトを使わない時間に下山したいと思い急いだ。脚は動くし大丈夫だ。最後のトレイルを走って下った。ロードに出て時計を見ると17:52。残り2km。

キロ4分以内で走ったら11時間台。無理を承知で全力で走ったが脚がもつれる。沿道の応援に手を振りながら彫刻の森まで到着。やっとの思いでゴール。

ゴール後はタイムのことはどうでもよかった。もう動けなかったしゴールしただけで満足になった。

しばらくは山は走りたくないと感じた。それぐらいキツかったが、レースの翌日には「次はどのトレイルレースに出ようか」など考えてしまう。それぐらい魅力のある素晴らしいレースでした。
 
記録12時間1分22秒
エンデュランスランOSJハコネ50k 
(総距離55km・制限時間14時間)
http://www.goldwin.co.jp/tnf/hakone/index.html

仲間から応援メールが届きました。

『大会は成績が大事なのではなく、 自分の力がどこまで出し切れるか・・・が大事な事だと思うので
納得の行く走りが出来ると良いですね…』
IMG_1735000.JPG
最近忘れていた一番大事なことを思い出した一節でした。
成績を求め何かを犠牲にしてきたような気がします。成績は後から付いてくるものですよね。

今回は(も)出し切ってきます。いいレースと言えるためにも。
 

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